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A side
青井「あぶねぇなぁ、女子一人でやる作業じゃないだろこれ」
ほら、立てるか、と手を貸してくれるらだおくん
「…ごめん気をつける」
(久しぶりに話した…)
私も、多分らだおくんもそう思っている顔をしていた
青井「もう時間も遅いし楽しいのはわかるけど
居残りも程々にしておけよ
クラスのヤツらにも言っとけよ」
「…別に楽しくないよ」
青井「え?」
あぁダメだ
「学校なんて楽しくない」
久しぶりにらだおくんと話せたのにこんなことしか言えない
青井「……もしそれが俺のせいだとしたらごめん
でも何度考えてもやっぱりあれ以外の答えはなかったと思ってる」
私もらだおくんもお互いの顔は見れていなかった
「そっ……
そんなの2回も言わなくていいよ!!!!
なんかまたフラれたみたいじゃん!!!」
青井「おおう…わるい…」
「だいたいいつもらだおくんは私のためにならないだとか
そんなの間違ってるだとか勝手に決めつけて言うけど
じゃあらだおくんが夕コ先生のこと好きだった時
たとえその気持ちに答えてくれなかったとしても
その「好き」って気持ちは無駄だったの?」
また涙が溢れて止まらなくなる
「たとえそれが好きになっちゃいけない人だったとしても
ただそばにいるだけで、なんでもないようなことで
喜んだり落ち込んだりドキドキしたりした気持ちは
簡単に他の人が「そんなの無駄だよ」って言っていいようなものだった?」
らだおくんは私の目を申し訳なさそうに見て、少し考えたあと
青井「……ううん」
そう口を開いた
「じゃあそれを理由にらだおくんに突き放された私は
どうしたらいいの…?
自分も同じだったから私の気持ち知ってるなんて
うそつき」
青井「A……」
手が一瞬伸びてきたような気がした
伊坂「あ、らだお先生すみません
ちょっと来客で呼ばれちゃって見廻りあっちもお願いしていいですか?」
いいのか悪いのか絶妙なタイミングで来た生徒の中で隠れイケメンと噂の伊坂直樹先生
青井「あ、はい」
伊坂先生にバレないように涙を拭う
青井(…ホントだ俺、何も分かってない)
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のえた。(プロフ) - 黒狐さん» わざわざありがとうございます! (3月25日 19時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐 - 10話の次の話夢主ちゃんのところ🦀さんになってますよ〜細かくてすみません、今回も大好きな話になってて面白かったです! (3月25日 19時) (レス) @page19 id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
のえた。(プロフ) - 人間さん» ありがとうございます🥹 (3月24日 1時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
人間 - あ、これ神だ、、、☆ (3月23日 21時) (レス) @page15 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
のえた。(プロフ) - 黒狐さん» ありがとうございます🥲💕頑張ります! (3月23日 15時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえた。 | 作成日時:2024年3月18日 23時