白い尾とあなたへ

綺麗　sm ページ24

スマside

「紅葉狩り？」
『そう！なんだか今年の紅葉は色鮮やからしいよ！どう？』
「えぇ…さむいじゃん」
『そう言わずに〜！温泉旅行ついでにいいじゃんか！』
「温泉ねぇ…」
『ちゃんと聞いてる？』
「聞いてるよ。」

こたつに潜って寝転がりながら蜜柑を頬張るAを見て、こんなにインドアなのに何を言うのかと不思議に思う。
「秩父の方にでも行ってみる？」
『え、ノリノリじゃん。ほんとは行きたかった的な？』
「個室温泉のとこがいいよな」
『スルースキル発揮しないでよ』


『ねえほら見て！めっちゃ黄色！あっちはすっごいオレンジ！』
「眩しい…色の効果ってすごいなやっぱ」
『紅葉眩しがってる人初めて見たけど』
「寒いな」
『冷えるね〜。でも綺麗じゃん。ね？』
「うん。」
落ち葉を踏んで、自然の音を楽しみながら旅館へ向かう
『超綺麗。来てよかった〜。』
「そうか」
こっそり持ってきてたデジカメでAを撮る
ｶｼｬｯ
『え？』
「紅葉が綺麗綺麗って。Aの方が綺麗だよ」
『……ッ！キザなこと言う！』
「言って欲しかったんじゃないの」
『そ、そんなことないし』
「ははっ」
『ば、ばーか！寄越せ〜デジカメ！』
「あ、おい」
ｶｼｬｯ
『スマイルも綺麗だよーだ』
「ガキンチョな仕返しだな」
『バカップルみたいなことしてないで、さっさと温泉行くよ！！』
「はいはい」

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気づいたらアクセス数2000近くなってました、ありがとうございます恐縮です
更新は遅いし、たまに誤字直しして通知荒らしたりしますがよろしくお願いします
リクエストください(迫真)

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